Aquaria「Shambala」

点数…87

ブラジルのメタルバンド、アクアリアの2ndアルバム。
本作以降はリリースがないため、実質解散なんでしょうか。復活してくれないかと首を長くして待っています。

前作からメンバーチェンジを経ての2作目です。
より民族要素が強化されており、さらにサウンドは賑やかになりました。

ボーカルのヴィトールは今作もうまい。柔らかめな歌い方も、迫力ある声も出せる才能の持ち主です。楽器隊も、複雑な曲構成ですが綺麗にこなしています。

6分以上の長尺曲が多いのは相変わらずではありますが、コンパクトにまとまったメロスピ曲が2曲もあります。
2曲目の「Heart Of The Gods」と、ボーナストラックの「Neo」。

「Heart Of The Gods」はちょっとエメラルドソードっぽいメロディーのサビの曲で、まあ普通のメロスピ曲。そこまでインパクトはないのですが、佳曲。

「Neo」の方は傑作で、唐突に影山ヒロノブがボーカルを執ります。Jam ProjectのRicardo Cruzとのつながりがあって実現した曲のようですが、なぜか日本語の歌詞で、力強いヒーロー系の楽曲です。アルバムの世界観とは合いませんが、曲そのものはグッド。

曲が少し長くなりますが、「Child Of The Universe」や「Skies Of Amazonia」はかなり良いメロディーのメロスピ曲です。
前者はAquariaの楽曲で最も好きですね。流れるような美メロが展開されるBメロから開放感あるサビへと突入。特に最後のサビの熱唱は圧巻です。

特に好きな曲は、
「Child Of The Universe」、「Skies Of Amazonia」