Angra「Rebirth World Tour Live In San Paulo」

点数…86

ブラジルのメロディックパワーメタルバンド、アングラのライブアルバムです。2枚組でたっぷり収録。

タイトルからもわかるとおり、4thアルバム「Rebirth」リリース後のツアーのライブ音源を収録しています。収録された楽曲もやはり「Rebirth」中心になっています。
「Rebirth」はアンドレ・マトスらメンバー3人が脱退して、新メンバーを入れて再始動した新生Angraの作品だったわけですが、あれから20年経って当時から残っているメンバーはラファエル・ビッテンコートとフィリッペ・アンドリオーリの2人ですね。

名盤「Rebirth」の各楽曲はやはりレベルが高く、原曲に割と忠実にライブが繰り広げられていますね。
「Nova Era」は原曲よりもキーを下げているのですが、会場に音が反響してむしろこれはこれで豪華なんじゃないかと思える内容。迫力がかなりあって満足でした。最後のサビとアウトロの所なんか荘厳さが増していて素晴らしいですね。

「Millennium Sun」「Unholy Wars」といったスピード感ある楽曲も原曲に沿っていて特に間奏部分はその技術の確かさに唸ります。「Unholy Wars」はライブ盤だと不思議な透明感があって、すーっと聴いていけて気持ちがいいです。

今作ではコーラスを多めに入れてきていますが「Running Alone」では少し控えめになっていますね。原曲は最初に合唱から始まりますが、こちらでは要所のみという感じです。感動的な曲なので入れといてほしかったかなという気持ちもあります。

アルバム「Rebirth」以外からも選曲されており、「Nothing To Say」「Metal Icarus」など2nd、3rdからの曲もメンバーチェンジ後の編成で聴けます。とりわけアルバム「Angels Cry」からの表題曲「Angels Cry」と「Carry On」はやはり人気ですね。「Angels Cry」なんかイントロから観客が歌ってるぐらいですからね。

「Carry On」はキーも下げていませんが、エドゥ・ファラスキがしっかり高音を出しています。Angraは強力なボーカルばかり入れてこられたバンドであることを感じられます。
なお最後を飾るのはIron Maidenのカバーの「The Number of the Beast」。原曲に沿っています。

特に好きな曲は、
「Nova Era」、「Unholy Wars」、「Carry On」