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点数…87
フィンランドのゴシック系ラブメタルバンド、ヒムの6thアルバムです。
HIMはメロスピバンドというわけではありませんが、前に5th「Dark Light」を紹介したこともあり、この6thアルバムもなかなかスピード感のある良曲が収録されていますので紹介します。
全9曲収録ということで曲数自体は多くはありませんが、「Sleepwalking Past Hope」は10分超えの曲です。
今回は結構コーラスのハモりが多くて聴きやすいですね。
速めの曲はタイトル曲でサビの同じメロディーの繰り返しが印象的な「Venus Doom」、「コウオウオウオウ~ブラッド♪」という旋律が頭に残り、やたらと最後のサビ後の後奏が長い「Love In Cold Blood」、そして「Passion’s Killing Floor」の冒頭からの3連発。そのほか「Dead Lover’s Lane」、そこそこの速さの「Bleed Well」とほぼ半分の曲になります。
3曲目の「Passion’s Killing Floor」は私のイチオシです。HIMの楽曲では泣きのメロディーが凄まじい4th収録のバラード「The Funeral Of Hearts」か、この「Passion’s Killing Floor」のトップ争いです。
途中まではそれほど速さを感じませんが、サビ直前で一気にエンジンがかかります。クセになるような魅力的なサビメロに加え、後ろで鳴っているキーボードが電子音を強調していて、そちらのメロディーも覚えてしまうほどのプラスの相乗効果となっています。
このアルバムからのシングル曲は「The Kiss Of Dawn」、「Bleed Well」。「Bleed Well」はメロディーがわかりやすく確かにシングル向けかもとうなずけます。「The Kiss Of Dawn」はミドルテンポ。ボーカルのヴィレ・ヴァロの低音で静かに盛り上げていく曲です。サビで妙な暖かさや爽やかさを味わえます。凝ったPVも綺麗です。
ゴシックっぽいメタルで暗そうな雰囲気と警戒している方でも、かなり親しみやすいメロディーがちりばめられているので試しに聴いてみられてもいいと思います。
特に好きな曲は、
「Passion’s Killing Floor」、「The Kiss Of Dawn」、「Bleed Well」。