HIM「Dark Light」

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点数…85

フィンランドのゴシック系ラブメタルバンド、ヒムの5thアルバムです。

HIMは特にメロスピというわけではなく、どちらかというとロックバンドですね。
それでもちょいちょい、速めの非常にいいメロディーの曲が収録されますし、全体的に美メロの印象があるバンドですので紹介します。

ダークでダウナー系の楽曲が人気のHIM、この「Dark Light」で日本デビューし、過去作も日本盤が出ていましたね。
ボーカルのヴィレ・ヴァロは自分たちを「5人の醜男」とかどこかのインタビューで語っていたのを覚えていますが、ヴィレ・ヴァロはイケメンとして女性人気も高かったですね。

あまり各曲のキーが高くないので、ボーカルも無理せず歌いやすい音域で歌っているように思えます。
バンドは惜しくも2017年に解散してしまいました。

今作は速い曲が少しあり、後は速さとしては中くらいというバランス。
序盤の「Vampire Heart」「Rip Out The Wings Of A Butterfly」を聴けばわかるのですが、コーラスの重ね方が厚めで、これがまた、のしかかってくるような重さを伴ってきていて迫力があるのです。

アルバム内の速い曲の1つが3曲目の「Under The Rose」で、これは紛れなき名曲です。個人的にHIMの楽曲で3本の指に入りますね。
イントロから覚えやすい泣きメロを携えてかなり飛ばしてくる曲で、Aメロを経て一気にサビに到達するまでわずか1分。

サビのメロディーがまたクサさが凄く中毒性があります。
最後ではサビの繰り返しもあって非常に嬉しい。最後の1分ほどの余韻が少し謎ですが素晴らしい曲です。
この他に速めの曲は「Behind The Crimson Door」ぐらいですので貴重です。こちらはまずまずの印象。

シングルにもなった4曲目「Killing Loneliness」はちょっと速めのテンポです。これもAメロから全てメロディーがいいですね。
ピアノを始めとしたバックの演奏がまた美しく、格式が高く思えます。ヴィレの歌声ともマッチしていて人気が出るのもうなずけます。

タイトル曲の「Dark Light」は曲名に沿ってぼんやりとした光をイメージしてしまいます。
サビの透明な温かさを感じさせる独特の世界観はHIMならでは。ボーカルの低音が安らぎます。

ボーナストラックはRamonesの「Poison Heart」カバー。
タイトルだけだといかにもHIMっぽいゴシックな曲かと思うのですけどね。ノリの良い、原曲に近いカバーとなっています。

特に好きな曲は、
「Under The Rose」、「Killing Loneliness」、「Dark Light」