Fairyland「Osyrhianta」

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オシリアンタ [ フェアリーランド ]
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点数…88

フランスのシンフォニックメタルバンド、フェアリーランドの4thアルバムです。

前作3rdアルバム「Score to a New Beginning」が出たのが2009年でしたから、実に11年ぶりの新作となりました。解散したわけではないのは知っていましたが、ずいぶんと長いこと待ったものです。ここ数年は個人的に金欠であまり新譜自体を買えていなかったのですけれど、久々に買えました。
HeavenlyとかInsaniaとかDragonlandとかもいつ新作が出るのかなと待っているメロスピファンは多かろうと思います。

さて今作はこれまでのシンフォニックメタル路線を変えずに、過去作と比べても遜色ないような好内容になっていました。ボーカルは前作で歌っていたPathosrayのマルコ・サンドロン(いつのまにかVinditctivにも入っていた)から、フォークメタルバンドのWIND ROSEのフランセスコ・カヴァリエリに交替。

新ボーカルも聴きやすい声質ですね。ただ全体的にボーカルの音量自体は抑えるミックスがされているのかもという印象。コーラスが強い構成なので致し方ないとは思いますが。

ファンタジー映画のサントラのような1曲目に続いて始まる「Across The Snow」はスカッとするイントロでここからの展開に期待が持てます。ちょっと歌メロが終わってからの後奏が長い気もしますがなかなかの楽曲。
「The Hidden Kingdom Of Eloran」は3rdで私が最も好きな曲である「Assault on the Shore」のようなイントロで始まるスピード感ある曲です。遠くまで響くような壮大なサビメロが魅力です。

最も気に入ったのが「傲慢と世界(Hubris Et Orbis)」。ラテン語だからなのか、日本盤でこの曲だけ邦題が付いていましたね。イントロから疾走が始まり、サビメロがまたクサさもあってずっと聴いていられます。最後のサビの転調もやはりありがたい。

4曲目「Eleandra」では1stでボーカルを務めていたエリサ・マーティンがゲスト参加。パワフルなボーカルが健在で嬉しくなります。
メロスピではありませんが「Alone We Stand」「The Age Of Light」などもクワイアも多くやはりいいですね。映画のエンディングみたいで。
長尺曲「Of Hope And Despair In Osyrhia」も過去作同様メロスピ部分が多大にあって満足でした。

特に好きな曲は、
「The Hidden Kingdom Of Eloran」、「Heralds Of The Green Lands」、「傲慢と世界(Hubris Et Orbis)」