![]() アーキタイプ [ シークレット・スフィア ]
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点数…89
イタリアのシンフォニックメタルバンド、シークレット・スフィアの6thアルバムです。
これまでも高水準のアルバムをリリースしてきたバンドです。
今作は2ndを彷彿とさせる美麗なジャケットが戻ってきたようで、さらに期待が高まります。
シンフォニックの度合いは過去作並みであり、コーラスが最大級に分厚くなっていてそこは豪華になりました。
キーボード重視の美しい演奏が持ち味ですが、今作では特にアルバム前半の楽曲でそれが堪能できます。
ボーカルのロベルト・メッシーナの歌唱についてはこれまで通りで特に変わりません。
下手なわけでもないし、もう彼はこのままでもいいかと思っていましたがなんと今作で脱退。
次作からはミケーレ・ルッピがボーカルの座に就きます。
全10曲と曲数は多くないものの、各楽曲が平均以上の水準を保っていて好印象。
特にコーラスを厚くした判断は正解でした。どの曲も良い感じで聴こえますからね。
ボーナストラックがないのは少し寂しいですが、アルバム最後を飾るタイトル曲「Archetype」はかなりの出来。
いきなりの激しい演奏で幕を開け、ロベルト・メッシーナの怪しい音程の歌が入ってきます。
他は特に怪しい音程もないのにここだけ不思議です。
Bメロから迫力のある澄んだコーラスが入り始め、サビで盛り上がりが最高潮に達します。転調も入って感動的ですね。
やはり彼らの入れるコーラスって好きだなあと実感しました。
特に好きな曲は、
「Death From Above」、「The Scars That You Can’t See」、「More Than Myself」、「Future」、「Archetype」。