ディファレンス [ ドリームテイル ]
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点数…88
フィンランドのメタルバンド、ドリームテイルの3rdです。
何が言いたいんでしょうねこのジャケは。ちょっと目が怖いです。
Dreamtaleのレビューの時に毎回のように書いているのが、ボーカルの交代についてです。
2ndでも1stから代わりましたが、今回も2ndから代わっています。
ボーカルを務めたのはヤルッコ・アホラという人物。Teräsbetoniという別バンドでも活躍しており、後にNorthern Kingsの一員ともなりました。
柔らかい声質でありながら力強さも持ち、高音もスムースに出せている、実力のあるボーカリストです。
結局彼はこの1作のみで脱退してしまいますが、鮮烈な印象を残していきました。
アルバムの内容としては、おなじみのメロディックスピードメタルが中心です。
ただ今回は割とミドルテンポの楽曲があり、アコースティックな穏やかな演奏の曲が2曲あるのにも驚かされます。
ボーカルが上手いため、メロスピバンドの括りにとらわれず聴ける水準に達しています。
肝心要のメロスピの方はかなりよいです。
メロディーもさることながら、特にキーボードがキラキラ、チャリンチャリンとしているのが、いかにもメロスピを聴いている気分になって楽しくなります。
特に「World’s Child」は全盛期のSonata Arcticaを彷彿とさせるほどの出来と感じました。
イントロだけで名曲が確定したようなもので、さらにメロディーもクサい快作です。
ボーナストラックの「Powerplay」は異色。メロディーはよいのですがダンスミュージックのようなアレンジです。掘り出し物。
特に好きな曲は、
「Lost Souls」、「Wings Of Icaros」、「World’s Child」、「Secret Door」、「We Are One」。