少女病「残響レギオン」

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少女病/残響レギオン 【CD】
価格:2406円(税込、送料別) (2018/1/18時点)

点数…84

日本の音楽ユニット少女病のメジャー1stアルバム。

元々メロスピタイプの楽曲が多いユニットではありましたが、メジャーに行ってもそのスタイルを変えずに疾走感あるテンポの速い楽曲を多く収録してきているのが嬉しいところです。

ストリングスの音色も多く、サウンド的には有名どころのシンフォニックメタルバンドと比べても引けを取るものではありません。
ジャケットの絵が独特というかファンタジックなので少し人を選ぶかもしれませんが、メロスピ好きであれば中身をチェックして損はなしと思います。

ボーカルはMitsukiさんとLicoさんのツインのスタイル。Mitsukiさんの声は力強いですがあまり緩急がなく、ずっと本気を出しているような印象です。メロスピ向きの声質ではあります。
曲によっては2人のハモリの声質があまり合っていないのではと思うところもしばしば。音程ではなく声質ですね。「残響」の終盤は作り手が思っているほどきれいに盛り上がっていない気がしてなりません。
「深紅のエヴェイユ」の最後なんかかなり綺麗なんですけれどね。

声優を豪華に使いまくっており、あまり詳しくない私でも知っている名前がありますので、詳しい人が見ると、ほほうと思うのかもしれませんね。
ナレーションも各曲で入りますので、私のような30過ぎの男が聴くと少し気恥しくなることもありますが世界観の醸成には欠かせないファクターなのでしょう。

前述したとおり疾走曲が多いです。
最初の「深紅のエヴェイユ」がかなり強力。いきなりの疾走曲で、サビのメロディーもよく代表曲といっていいのではないでしょうか。後ろのクワイアが盛り上げてくれるのもポイント高いですよ。
「終幕症候群」はさらに速い曲です。サビで突進してくるようなパワーもあり聴いていてスカッとします。

他はサビのハモリが綺麗な「偽物の夜に誓え反逆者」やストリングスが楽しい「黒衣の放浪者」なども比較的速いですね。

ジャジーなテンポの「十三月の不確定なドール」やスケールが大きい「残響」などもよく、疾走曲以外もなかなかの高水準でした。

特に好きな曲は、
「深紅のエヴェイユ」、「偽物の夜に誓え反逆者」、「黒衣の放浪者」、「終幕症候群」