Blind Guardian「Follow The Blind」

点数…80

ドイツのパワーメタルバンド、ブラインド・ガーディアンの2ndアルバムです。

1989年の作品ということで、さすがに今聴くと音質に気になる所はありますが、彼らがその後も作り出し続けているエピックで壮大な楽曲は、この時点でもすでに聴く事ができます。

最初の「Inquisition」ではいきなり聖歌隊か何かのコーラスで、厳粛な雰囲気で始まります。

2曲目「Banish From Sanctuary」からはもう疾走開始して、クワイアも綺麗に決まっています。
そうそうこういうのが聴きたかったんだという気分になれますね。

彼らのギターの音色は私には独特に、うねっているように聴こえるのですが、今作でもそういうギターがそこかしこで聴かれます。

後の作品と作風は同じですので、3rd以降でBlind Guardianを知ってからこのアルバムに戻ってきても、違和感はさほどないと思います。

ただ各楽曲のメロディーは以降の作品の方が勝っているとは思います。
ハンズィ・キアシュががなってサビが終わったりする曲は少し物足りない気がしますし。

そんな中でぜひとも押さえておきたいのが8曲目の「Valhalla」です。
まさしく北欧神話というタイトルで、勇壮に疾走する破壊力大の楽曲で、このアルバムで最も好きですね。
ギターのハモリも美しいですし、サビもクサく、クワイアと共に歌いたくなってしまいます。

この曲はスペインのメロディックスピードメタルバンド、Phoenix Risingがカバーしています。割と原曲に忠実なカバーで、良かったですよ。

最後に収録されている「Barbara Ann」はもともとThe Regentsというバンドの曲で、The Beach Boysのカバーによって知名度を上げたといういきさつがあります。

いい曲なのですが、今作では急にアメリカの音楽が流れてきたような気分になり、ハッキリ言って世界観を破壊しています。

特に好きな曲は、
「Banish From Sanctuary」、「Hall Of The King」、「Valhalla」