Power Quest「Magic Never Dies」

点数…94

イギリスのメロディックスピードメタルバンド、パワークエストの3rdアルバムです。

4thに75点とかつけてしまいましたが、実はこっちのアルバムはかなり好きなんですよ。

捨て曲に乏しく、一定の水準以上の曲がそろっている高品質なアルバムなのです。

中心人物のスティーブ・ウィリアムスがキーボード奏者であることからか、キーボード中心の音作りとなっています。

明るい楽曲が多く、特にイントロのキーボードは夢を与えてくれるような爽やかさがあります。
「Galaxies Unknown」や「Diamond Sky」に顕著ですね。

「Children Of The Dream」というまさしくな曲名もあり、こちらのイントロはなんか90年代っぽさを感じるメロディーです。

メタルというジャンルの持つ攻撃性があまり感じられない、角のとれた音楽が聴こえてきます。
ボーカルの声質もやわらかめなので、こうしたポップな音楽性に合っていましたね。

もちろんアルバム全体が単なる爽やか路線で終わるわけではありません。

疾走するところは疾走する、クサメロを入れるべきところは入れるというメリハリがあり、後半の「Strike Force」は荘厳なチャーチオルガンみたいなイントロが始まったと思ったら疾走開始しますし、表題曲の「Magic Never Dies」は緊迫感のある演奏とメロディーが聴きどころです。

ボーナストラックの「The Longest Night」を含め、全体的にメロディーの良い楽曲が並んでいますが、その中で特に「Find My Heaven」のサビはかなりのクサメロですね。
Can it really be here on earth~♪のメロディーの運びがクサいなあと個人的に推すところです。

とまあ名曲がいくつもそびえ立つ中で、私が最も好きなのは「Soulfire」です。7曲目で目立たない楽曲だと思うのですが、サビがなぜかクセになるんですよね。最後の繰り返しのところを数十回連続で聴き直したりしました。あと間奏のキーボードのハモリのメロディーも美しいですよ。

特に好きな曲は、
「Find My Heaven」、「Diamond Sky」、「Soulfire」、「Magic Never Dies」