UNDER THE FORCE OF COURAGE [ GALNERYUS ]
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点数…84
日本のメタルバンド、ガルネリウスの10thアルバムです。
いよいよ10枚目まで来たんですね。小野さんがボーカルに就いてから5枚目ということにもなります。そう考えると結構長い時が流れました。
今作は感想書くのが難しいんですよね。世間の評判と私の考える評価でかなりギャップがあるので。多分私が少数派なんでしょう。
いたるところで非常に評価の高いアルバムではあるのですが、私個人は過去作を凌駕しているとまでは感じていませんし、最高傑作だとも思ってはいません。
全9曲というのが少ないのと、しかもインスト曲や大曲が多いので気軽に聴けないというのがその主な理由ですね。1曲あたりがそもそも長いんですけれど。
簡単に言うと聴いてて疲れる割に満足感があまりなかった。いいアルバムだとは思うが、他のほどではない。そんな感じです。
1、2曲目がまずインストで、演奏が上手いのはいいのですが、かと言って別にメロディーが素晴らしいとも思わないですし、いつになったら歌メロが始まるのだろうかと思いました。
初のコンセプトアルバムということで、2人の男のストーリーだそうですがそこまで興味あるわけでもないし。ストーリーに入り込まないと曲を楽しめませんというならば、じゃあいいです…ともなるし。
そもそもクサメロが過去最高と褒めている意見も結構多いのですけれど、それもあまり同意できません。メロスピタイプの曲は3曲と、大曲の「THE FORCE OF COURAGE」。
それぞれいい曲ですけれど、「Resurrection」を超えているとは思わないですよ。
数少ないメロスピ曲ですが、「RAISE MY SWORD」は文句ないですし、「THE VOICE OF GRIEVOUS CRY」も覚えやすいメロディーで気に入りました。
「SOUL OF THE FIELD」もいい曲です。これが一番のクサメロかも。
最後の「THE FORCE OF COURAGE」も14分ありますが、4部構成でいくつも展開してきて飽きさせない構造になっています。アルバム中盤の「RAIN OF TEARS」もそういう構成ですね。大曲が多いと疲れます。
なんか前作「VETELGYUS」あたりから、私の好む方向とは少し相容れないバンドになってきているように感じています。今後もCD買いますけど。
あとジャケの絵は久々にダサいですね。メタルって感じでいいですけど。
特に好きな曲は、
「RAISE MY SWORD」、「THE VOICE OF GRIEVOUS CRY」、「SOUL OF THE FIELD」。