点数…78
スペインのシンフォニックメタルバンド、ダーク・ムーアの1stアルバムです。
日本盤はビクターから出ていて、私は2枚組のスペシャルエディションを買いました。2枚目の方はデモからの収録のようなので詳しい内容は割愛しますが、アルバム本編と被る曲も数曲。
最初に出たのは1999年でしたが、上記スペシャルエディション等は2005年にジャケットを新しくしてリリースされた作品。新しくしたジャケなのに古く見えるのは不思議ですね。
Dark Moorは2ndと3rdがシンフォニックメタルの名作として今でも高い評価を得ているのですが、この1stを同じだけの期待をして買うと、ちょっと違うかも?という気分になるのではないでしょうか。
クサメロの片鱗というか、サビがすでに明らかなクサメロの曲はあるのですが、どうしてもクオリティが追い付いていない印象。
3rdは自信をもって人に薦められるのですが、この1stはクサメロを追い求める人向けですね。
前半の「Walhalla」「Magic Land」のクサメロは以降の作品にも負けていないと思いますし、コーラスも頑張っています。
速い曲も多く、この路線でさらに突き進んで2ndや3rdにつながっていったと考えると、その礎となった本作も価値あるものだと考える事ができます。
当時のボーカルのエリサが脱退済みである以上、今のメンバーでリメイクとなる可能性は低いですが、当時のクサさは当時しか出せないような気もしますので、リメイクしなくてもいいかなと思いました。
90年代後半から2000年代前半までの、クサメロのメタルが隆盛を誇っていた時期の空気を少し感じられるアルバムです。
好きな曲は、
「Walhalla」、「Dragon Into The Fire」、「Magic Land」。