Gamma Ray「Somewhere Out In Space」

点数…92

ジャーマンメタルバンド、ガンマレイの5thアルバムです。

カイ・ハンセンがボーカルを務めるようになって2作目。ベースのダーク・シュレヒターはそのままですが、ギターのヘンヨ・リヒター、ドラムのダン・ズィマーマンが今作から初参加。
以降は約15年、安定メンバーとして活動します。

前作「Land Of The Free」では短いインスト曲が複数あって曲数が多くなっていましたが、今作でも同様に数曲がインスト曲となっています。
ボーナストラックを除くと14曲。

今でも名作の誉れ高いアルバムで、Gamma Rayでは「Land Of The Free」か、この「Somewhere Out In Space」を勧める声が大きいようです。

実際にかなりいいアルバムだと思います。
粗野なところが感じられず、構築されてかっちりとした印象を受けました。

特に前半に「Beyond The Black Hole」、「Somewhere Out In Space」、「The Guardians Of Mankind」といった代表的な曲が入っています。表題曲の「Somewhere Out In Space」はコーラスが熱い迫力の1曲。

中盤にはシングルカットもされた「Valley Of The Kings」や、「The Winged Horse」。終盤は「Watcher In The Sky」、「Shine On」などの佳曲が配置されています。

疾走曲がほとんどであるために、メロスピ好きならば何かしら気に入る曲があるのではないでしょうか。ちょっと長尺曲が多いのですが、Gamma Rayは全体的にそうなので、慣れですね。

メインソングライターのカイは今作も良曲を作り上げていますが、個人的にはヘンヨ作曲の「The Winged Horse」がかなりのクサメロで隠れた名曲状態になっています。
ヘンヨ作曲は他に「The Guardians Of Mankind」も明るいクサメロで、かなりのメロディーメーカーであることがわかりますね。

特に好きな曲は、
「Beyond The Black Hole」、「Somewhere Out In Space」、「The Guardians Of Mankind」、「The Winged Horse」