![]() 【Dragon Guardian】Destiny Of The Sacred Kingdom
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点数…91
日本のメロディックスピードメタルプロジェクト、ドラゴン・ガーディアンによる、彼らの1stをリメイクしたアルバム。
1stアルバムの「聖邪のドラゴン」は同人音楽としてリリースされていましたが、今作では全英語詩に歌詞が書き直され、演奏もテンポも録り直しにより変化しています。
1stは女性ボーカルでしたが、今作はMinstreliXのLeo Figaroが男性ボーカルとして任されています。Leo Figaro、いろんなメロスピアルバムで聴きますね。
あと語りの部分がカットされているそうです。
中心人物の勇者アーサーが、「黒歴史を覆い隠すが如く」とか自身のブログの作品紹介で書いてしまう1st「聖邪のドラゴン」を私はまだ聴いたことがないのですが、パワーアップした今作を聴く事ができました。
全9曲でうち2曲はインスト。新曲が1曲追加されています。
まず、全曲疾走曲なので驚きました。
速いだけでなく哀愁系のクサメロが全編にわたってちりばめられており、この1枚でメロスピの名曲を7曲得られると言っても過言でないと思います(最初と最後のインストは疾走曲ではないので)。
新曲である「Treasure Land」も過去作と遜色ない出来で、どこか切なさを感じさせるメロディーをLeo Figaroが歌い上げています。高音も安定して聴けるのがよいですね。
リメイク曲でいくつか取り上げますと、「Mountain Of Sword」は「いざ!旅立ち」が原曲。なかなかいいサビだなーと思って聴いていたところ、一番最後にクサさが3倍ぐらいになったメロディーが突然入り込んできて身を乗り出しました。繋ぎ方に唐突感がありますがメロディーの良さでそんなことは忘れます。
「Holy Dragon VS Evil Dragon」の原曲は「聖と邪の決戦」。ギターの音色の主張が激しくややボーカルが後ろに行ってる気がするものの、疾走感と迫力がある名曲です。
そして「The Never-Ending World」は原曲が「我らが嘆きのカルミア」。特徴のあるクサメロが展開される知名度の高い曲です。Bメロからすでにクサいのですが、一瞬の溜めから始まるサビもかなり覚えやすいメロディーです。
2,000円未満で買えるというコストパフォーマンスの良さもプラス要因ですね。Dragon Guardianはまずこのアルバムから入ってもいいんじゃないかと思うぐらいです。
特に好きな曲は、
「Treasure Land」、「Mountain Of Sword」、「Holy Dragon VS Evil Dragon」、「The Never-Ending World」。