Derdian「Revolution Era」

レヴォリューション・エラ [ ダーディアン ]
価格:2776円(税込、送料無料)

点数…85

イタリアのメロディックスピードメタルバンド、ダーディアンのアルバムです。

1stから3rdまでの楽曲を新たなシンガーを迎えて再レコーディングしたということで、半ばベスト盤のような選曲になっています。

1stから3rdで歌っていたボーカルが脱退して、4th、5thは新ボーカルが加入して作られました。
ところがこの新ボーカルも脱退、ということで、このアルバムが出た時点では専任ボーカルが決まっていないという状況です。

ということで、Rhapsody Of Fireのファビオ・リオーネやPrimal fearのラルフ・シーパーズ、ROYAL HUNTのD.C.クーパーなどの実力のある、Derdianより知名度のありそうなバンドのボーカルが、Derdianの楽曲で歌うという凄いアルバムが完成しました。

他にも元Secret Sphereのロベルト・メッシーナや元DARK MOORのエリサ、MEDUZAやEvil Masqueradeで活躍したアポロ・パパサナシオといった面子は、メロスピ好きならば耳にしたことがある方が多いでしょう。

内容についてですが、まず私の初期の3枚のアルバムへの印象は次の通りです。

New Era Pt. 1 : 加工してるようなボーカルが気になるが、数曲になかなかクサメロがある
New Era Pt. 2 War of the Gods : メロスピ好きから評価が高いが、どこがよいのか未だにわからない
New Era Pt. 3 The Apocalypse : 素晴らしいアルバムで、90点以上つけちゃう

3rdのThe Apocalypseはほとんどの楽曲を気に入っているので、今回のアルバムも3rd中心に選んでくれれば言うことなかったのですが、わりと3枚から均等に選ばれた印象です。

3rdの中でも今回選ばれたメロスピ曲は「Burn」と「Battleplan」。
「Burn」の方は特に不満なし。原曲よりさらに力強くなっていて良かったと思います。
「Battleplan」はELVENKINGの人がボーカルを任されていますが、サビのメロディーをだいぶアレンジしていてあまり好きにはなれていません。原曲にあった女声コーラス(?)もなくなっていますし…

1stから選曲された曲の中では「Eternal Light」が原曲からして名曲でしたが、こちらもサビのメロディーが微妙に変わっています。違和感はありましたがこちらはコーラスも利いていて悪くありません。

ファビオが歌う今作唯一の新曲「Lord of War」は7分ほどあります。メロディーはなかなかです。こういう曲こそ分厚いクワイアを入れてほしいものですが、ファビオの歌唱を堪能してほしいということなのか、控えめになっています。

全体的に曲のクオリティが上がっていますので、聴き比べてもいいですし、4thや5thから聴き始めたという人も、かつての彼らのクサメロを堪能するのによいと思います。あと3rdは輸入盤になるのでしょうが、かなりお勧めです。

特に好きな曲は、
「Burn」、「Screams of Agony」、「Eternal Light」