レヴォリューション・エラ [ ダーディアン ]
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点数…85
イタリアのメロディックスピードメタルバンド、ダーディアンのアルバムです。
1stから3rdまでの楽曲を新たなシンガーを迎えて再レコーディングしたということで、半ばベスト盤のような選曲になっています。
1stから3rdで歌っていたボーカルが脱退して、4th、5thは新ボーカルが加入して作られました。
ところがこの新ボーカルも脱退、ということで、このアルバムが出た時点では専任ボーカルが決まっていないという状況です。
ということで、Rhapsody Of Fireのファビオ・リオーネやPrimal fearのラルフ・シーパーズ、ROYAL HUNTのD.C.クーパーなどの実力のある、Derdianより知名度のありそうなバンドのボーカルが、Derdianの楽曲で歌うという凄いアルバムが完成しました。
他にも元Secret Sphereのロベルト・メッシーナや元DARK MOORのエリサ、MEDUZAやEvil Masqueradeで活躍したアポロ・パパサナシオといった面子は、メロスピ好きならば耳にしたことがある方が多いでしょう。
内容についてですが、まず私の初期の3枚のアルバムへの印象は次の通りです。
New Era Pt. 1 : 加工してるようなボーカルが気になるが、数曲になかなかクサメロがある
New Era Pt. 2 War of the Gods : メロスピ好きから評価が高いが、どこがよいのか未だにわからない
New Era Pt. 3 The Apocalypse : 素晴らしいアルバムで、90点以上つけちゃう
3rdのThe Apocalypseはほとんどの楽曲を気に入っているので、今回のアルバムも3rd中心に選んでくれれば言うことなかったのですが、わりと3枚から均等に選ばれた印象です。
3rdの中でも今回選ばれたメロスピ曲は「Burn」と「Battleplan」。
「Burn」の方は特に不満なし。原曲よりさらに力強くなっていて良かったと思います。
「Battleplan」はELVENKINGの人がボーカルを任されていますが、サビのメロディーをだいぶアレンジしていてあまり好きにはなれていません。原曲にあった女声コーラス(?)もなくなっていますし…
1stから選曲された曲の中では「Eternal Light」が原曲からして名曲でしたが、こちらもサビのメロディーが微妙に変わっています。違和感はありましたがこちらはコーラスも利いていて悪くありません。
ファビオが歌う今作唯一の新曲「Lord of War」は7分ほどあります。メロディーはなかなかです。こういう曲こそ分厚いクワイアを入れてほしいものですが、ファビオの歌唱を堪能してほしいということなのか、控えめになっています。
全体的に曲のクオリティが上がっていますので、聴き比べてもいいですし、4thや5thから聴き始めたという人も、かつての彼らのクサメロを堪能するのによいと思います。あと3rdは輸入盤になるのでしょうが、かなりお勧めです。
特に好きな曲は、
「Burn」、「Screams of Agony」、「Eternal Light」。