Korpiklaani「Voice Of Wilderness(荒野のコルピクラーニ)」

荒野のコルピクラーニ [ コルピクラーニ ]
価格:2646円(税込、送料無料)

点数…87

フィンランドのメタルバンド、コルピクラーニの2ndです。
邦題が「荒野のコルピクラーニ」。

コルピクラーニはいわゆるフォークメタルをやっていて、民俗的というか民謡のようなメロディーが特徴です。
楽器も村祭りで聴こえてきそうな音が鳴るものを使用しており、曲が始まるとしばし異国の森に思いを馳せたくなります。

この2ndがSOUNDHOLICレーベルからリリースされ、めでたく邦題が付いて日本でのお披露目となりました。
その後廃盤になっていた1stも、邦題が付いて再販。

話題になっていたのは1stに収録の「Wodden Pints(邦題:酒場で格闘ドンジャラホイ)」。
この珍妙なPVの中でも特に私は、小屋のドアからぬっと出てくるヒッタヴァイネンがツボでした。

まあそちらの話は1stのレビューの時にするとして、今回は2ndですね。
今作でも「アヤーヤヤーヤー」で一部に有名な「Hunting Song」という名曲があります。

アルバムは全体的にアップテンポな曲が多くなっており、歌メロのみならず演奏の方も非常にクサいのです。

各曲のイントロや間奏もそうですが、インスト曲も勢いがある中に魅力的なメロディーが駆け抜けていって聴き応えがあります。
「Pine Woods」、「Ryyppajaiset」など美しいですね。

色物バンドのように扱われることがあるバンドですが、その実力は確かです。
今後もクサい演奏で名曲を生み出してくれることを期待します。

ボーカルのヨンネ・ヤルヴェラはダミ声であるため、少し好き嫌いが分かれるかもしれません。
しかし抵抗なく聴くことができればコルピの深遠な世界に入っていけることでしょう。

特に好きな曲は、
「Cottages & Saunas」、「Hunting Song」、「Beer Beer」