妖精帝國「gothic lolita agitator」

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gothic lolita agitator / 妖精帝國
価格:2987円(税込、送料別) (2021/5/22時点)

点数…85

日本のゴシックメタル風メロディックスピードメタルバンドである妖精帝國のメジャーでの3rdアルバムです。

妖精帝國からやってきたというゆい様と橘尭葉さんを中心に結成されたバンドで、アニメやゲームのタイアップが数多く付いています。ゆい様は声優である伊月ゆいさんと友人とのことで、顔もよく似ていますね。私は日本一ソフトウェアのゲーム「ファントム・ブレイブ」で伊月ゆいさんを知りました。特典のラジオCDで「ファントム・ブレイブラジオ」というのがあり、そちらでゲストで呼ばれたときに普通に伊月ゆいさんが喋っているので新鮮でした。何が新鮮だったかはうまく言えないんですけどね。

見た目がややゴシックメタル寄りである点から、そうした曲をやっているのかと思われるかもしれませんが、思いのほかメロスピタイプの曲が多いバンドです。別途紹介することもあるかと思うアルバムがありますが、収録された曲のほとんどが疾走曲で驚いたことがあります。

今作もテンポよく「Asgard」から始まり、次の「still alive」ではいきなりクワイアが入ってきて期待大となります。
収録曲の中で「月光の契り」「one」「Baptize」「rebellion anthem」の4曲がシングル表題曲となっていますが、個人的にはシングル曲とそれ以外の楽曲でさほど出来の差は感じられません。全体的によくまとまった楽曲が多く収録されていています。「月光の契り」はスピード感ある曲に挟まれたバラード曲で癒やしになっています。

「Sacrifice」は電子音多めで今作の中ではやや異色でしょうか。次の「月下香」はシングル「one」のカップリング曲でしたがこちらもクワイアが入っており、ちょっとメロディーのクサさでも勝っている感じがして好きですね。
最後の「gothic lolita agitator」はアルバム表題曲でもありますが9分超えの大作。終盤は長めのクワイアも入ってきて充実した内容です。クサメロも多めです。

歌詞が勇ましい内容が多いのに対してボーカルのゆい様の甘めな声のギャップが独特の世界観を作り出していていいですね。終盤に収録の「rebellion anthem」は私が妖精帝國の曲で最も好きなのですが、これも歌詞が妖精帝國臣民に呼びかける内容で、ゆい様頑張れという気持ちが湧いてきました。メロディーの良さが今作随一でかなり印象に残りやすい1曲。私もPVのように腕を振り上げたくなります。

特に好きな曲は、
「still alive」、「月下香」、「rebellion anthem」