X.Y.Z.→A「Wings」

点数…81

日本のメタルバンド、X.Y.Z.→Aの5thアルバムです。

Loudness、筋肉少女帯、爆風スランプで経験を積んだベテランメンバーから結成されたバンドで、このバンドだけでも20年の歴史があります。
実直で硬派なメタルという印象が強く、必ずしもメロスピのジャンルでくくれるというわけではありません。ただ楽曲によっては2nd収録の「Labyrinth」のようなとんでもないメロスピ曲もやってのけるバンドです。

今作の収録曲は正統派メタルの曲が中心ですね。語りが多い「Optimism-Self Therapy」のような変わり種もありますが。

2曲目「A Man Has Captured The Sun」はいろいろなコーラスが入ってきている曲。サビの後ろで高音で叫んでいる部分がクセになりそうです。速さもあってメロディーもよい1曲。

「For Whom The Bell Tolls」はメロディアスなギターと哀しげなメロディが魅力。最後から2曲目と目立たない位置にありますが、アルバム序盤に持ってきても輝いた曲だと思います。

「Wings~Fire Bird (Medley)」はタイトルの通り2曲を繋げた形の楽曲。切々と歌い上げる「Wings」から始まり、6分ぐらいからテンポアップしてきます。「Fire Bird」は力強い歌詞に強力なメロディーが融合するメロスピと行っても差し支えないような曲ですね。若干のもの悲しさが出てくるのがこのバンド独特ですね。
終盤にはストリングスの要素が入って、コーラスも分厚くなってきて迫力があります。この部分はずっと聴いていられそうですね。最初に収録の「Heavy Road」のメロディーが再び出てきています。
個人的にはメドレーという形でなく分けてくれた方が聴きやすいかなとも思います。会社帰りに聴くときとかは「Fire Bird」の部分だけ聴きたくなったりもするもので。

力強さの中にも哀愁を感じさせる1枚でした。

特に好きな曲は、
「A Man Has Captured The Sun」、「For Whom The Bell Tolls」、「Wings~Fire Bird (Medley)」