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点数…82
スウェーデンのメロディックスピードメタルバンド、ゾナタの3rdアルバムです。バンドは解散しており、このアルバムが最終作となっています。速めの曲がそこそこ入っていて、メロスピ路線が進んだ1枚でした。
ボーカルがキーボードも兼務しており、彼がこのバンドの重要なファクターだったように感じます。解散後はFalconerの作品にピアノで参加してたりするようですね。
冒頭のタイトル曲「Buried Alive」は正統派メタルっぽく少しヘビーな始まりかと思わせられます。速いわけではなく、力強く進んできて強力なサビへと展開します。ボーカルのハイトーンはやはりいいですね。Bメロのメロディーも良質と感じました。
ハイスピードな楽曲も強力です。特に2曲目の「Visions Of Sorrow」はまさしくキラドコ系。キーボードがキラキラと盛り上げてくれますし、ここでのボーカルのハイトーンも実にメロスピ的で(ネオクラ的でもある)、コーラスもちょっと輪唱っぽいところも取り入れていて面白いです。1番のサビ後にキーボードがテンテレレレレと鳴っているところがお気に入りです。
美しいコーラスは「The Mourner’s Tale」でも聴かれ、結構力を入れていることがうかがえます。
ボーナストラックを除けば最後の「Heroes Of The Universe」もいいですよ。同じようなメロディーでありながら転調してるのか複雑に展開していくのでちょっと私にはわけがわからなくなってくるのですが、いいメロディーです。
他には「Unleashed」もかなり速い楽曲であり、典型的なメロスピということで安心して聴けます。
失礼ながら1stアルバムは良さがわからなかったのですが、この3rdはなかなかいいメロスピの内容になっており、この路線ならばもっと活動してほしかったと惜しまれるところです。ちなみに2ndは未聴です。
特に好きな曲は、
「Buried Alive」、「Visions Of Sorrow」、「Heroes Of The Universe」。