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点数…74
イタリアのメロディックパワーメタルバンド、スティール・シールの1stアルバムです。
日本盤がAVALONから出ていました。ほぼ無名のバンドでしたが、日本盤が出たのはもしかしたらD.C.クーパーがゲストボーカルで参加しているからではないでしょうか。ROYAL HUNTやSILENT FORCEで日本での知名度が高いボーカリストです。
彼を起用できたことで私のようなあまり興味がなかった人も聴く機会があったのでした。
私は聴いていませんが、3rdアルバムではRHAPSODYやANGRAで歌ったファビオ・リオーネをゲスト起用しているというから驚きです。2ndではSTORMWINDなどで知られるトーマス・ヴィクストロームがゲストでした。どういうつてを持っているのかわかりませんが、スタンスがゲストボーカル頼みなのでしょうか。
アルバムの内容ですが、基本的にメロディックパワーメタルです。コーラスもそこそこに入っていて、なかなか聴きやすい内容です。速さは普通ぐらいでしょうか。速すぎるということはありません。
ボートラを除けば最後の曲である「Crying My Heart Away」のように中盤までスローで、途中からスピードが上がる曲もあります。
楽曲では「Anger Storm」「When The Devil Calls」あたりはなかなかの内容でしたが、曲のクサさというか、印象に残るメロディーが全体的にあまりないのが少し惜しく感じられました。
D.C.クーパーの歌唱はさすがに問題ありません。パワフルに歌っています。彼が歌うというだけで少し格が上がるという側面もありますから、いい人選だったのではないでしょうか。
しかしちょっとSILENT FORCEっぽい曲に思えてしまうのはマイナスですね。少しネオクラを取り入れているところもあり、そうなるとROYAL HUNTに近くなってしまいます。難しいところです。
この禿頭に雷が落ちているジャケットは何かの啓示かと思うのですが、それにしてもちょっと安っぽいというか、バンドのロゴもちょっとB級チックで親しみが持てますね。
好きな曲は、
「Anger Storm」、「When The Devil Calls」。