Eyes of Shiva「Eyes of Soul」

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

アイズ・オブ・シヴァ/アイズ・オブ・ソウル 【CD】
価格:2021円(税込、送料別) (2019/8/23時点)

点数…84

ブラジルのメロディックスピードメタルバンド、アイズ・オブ・シヴァの1stアルバムです。
日本盤はビクターから出ていました。

短命なバンドが多い印象のブラジルらしく、こちらのバンドも残念ながら解散してしまっているようです。2ndが出てからずいぶんと音沙汰がなくてどうしているのかと思っていましたが。

特徴的なのは民俗的な要素が大いに取り入れられていることで、例えば「Lampiao」のイントロは軽快に始まるのですが、非常にチャカポコしていて、私はサバンナの様子が目に浮かんできます。私だけかも知れませんが、RPGのフィールドっぽくも思われるんですね。
となると「Eagle Of The Sun」のイントロなんかは戦闘曲かななどと思ってしまうぐらいです。

タイトル曲の「Eyes Of Soul」の笛の音もまた広大な大地の存在を感じさせてくれます。この曲は途中で静かになったりなかなか展開が凝っています。

速い曲、いわゆる典型的なメロスピ曲はさほど多くありません。前述の「Eagle Of The Sun」は息次ぐ間もなくたたみかけてくるサビが印象に残ります。

そしてボーナストラックを除けば最後にあたる「Just A Miracle」。この曲はまさしく名曲ですよ。まずイントロが素晴らしい。ドラムがズンズンズンダンと鳴ってから疾走開始で、ここのギターが実にクサメロを奏でまくっていて極上なのです。飽きません。メタルにおけるかっこいいイントロ曲を挙げろと言われたら、私はこの曲ですね。
サビがまたよく、徐々に盛り上がっていく構成です。浄化されるようなコーラスが入ってくるのがいいのです。最後のサビで転調するところもツボを刺激されまくり。終わり方も爽やかに決まっています。

ボーカルの歌い方がどこかAngraのアンドレ・マトスにもエドゥ・ファラスキにも似ているようなところがあり、ポストAngraの評価をされていたりしました。高音も無理なく出ており、聴いていて気持ちいいところがあります。
全体的にコーラスを結構かぶせてきており好印象。特に主旋律に追っかけてくるような入れ方が絶妙です。よく考えられています。「Just A Miracle」やボーナストラックの「Why To Salvation」がいい例ですかね。

「Just A Miracle」のような曲がもっと聴きたいと思っていましたので、解散は残念なところです。

特に好きな曲は、
「Eagle Of The Sun」、「Lampiao」、「Just A Miracle」