![]() 第八の罪 [ ノクターナル・ライツ ]
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点数…78
スウェーデンのパワーメタルバンド、ノクターナル・ライツの8thアルバムです。
2007年作で、これ以降2016年の時点でまだ新作リリースがありません。解散ではないようですが。
アルバムが出るたびに正統派メタル寄りになっていると言われているバンドで、シングルでもリリースされた「Never Again」はミドルテンポの力強い楽曲です。メロスピ要素は無し。
このアルバムでも大半がミドルテンポであり、「Never Again」に近い路線の楽曲が多く収録されています。
男女ツインボーカルのバラード「Me」などは異色ですが。
ミドルテンポであっても「Shadowland」のようなクサメロが備わっていれば積極的に聴こうと思うものの、あいにくクサメロらしいクサメロも希薄。
その割になぜか壮大なスケールの大きそうな楽曲を作ろうとしている感も。
アルバム後半に行くほどその傾向が強くなります。
ジョニー・リンドクィストのボーカルはうまいのですが、それだけにメロスピでその歌声を聴きたかったなと思ってしまいました。
メロスピ曲は「Call Out To The World」「Not Like You」が該当します。
特に「Call Out To The World」は、個人的にこの曲があったからこのアルバムを買った甲斐があったというもので、イントロから名曲を予感させるリズムとギターのリフで始まり、サビも非常にメロディアス。
特にギターが曲全体にわたって魅力的なメロディーを紡いでいて、とてもいい仕事をしています。
とはいえメロスピ曲が極端に少ないアルバムであったため、バンドの今後の方向が、我々聴く側としても読めない状態になっていました。
私はこのバンドのアルバムは全部網羅せずに飛び飛びで聴いているので、音楽性の移り変わりについてはあまり書けないなと思っていますが、仮に復活したときに正統派一色になっていたら落胆する向きもありそうですね。
好きな曲は、
「Call Out To The World」、「Not Like You」。