Archontes「The World Where Shadows Come to Life」

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点数…80

ロシアのメロディックスピードメタルバンド、アルコンテス(アーコンテス)の2ndアルバムです。

もはやいつ入手したのかも忘れているアルバムですが、なんとバンドは現在も活動しています。一時期公式サイトで「Колыбельная」というEPを無料配布していました。

このArchontesはメロスピ界ではたまに名前が聞かれます。主に「ボーカルがひどい」という文脈で出てくることが多いのですね。
かなりキーの高い曲も頑張って出せており、ハイトーンのシャウトもこなすボーカル、と書くとなかなかの実力者のようですが、声質が子供のように舌足らずなところがある、珍しいボーカルです。
ボーカルはバンドの結成当初からいるようで、キーボードも兼務しています。個人的には実は嫌いなボーカルではありません。弱々しい声で一般受けは難しいかもしれませんが、不思議と不快感がなく今でも聴けるのです。

クサメロ作りでもそこそこ知名度のあるバンドで、このアルバムでもなかなかのB級クサメロが楽しめます。2曲目のタイトル曲でもある「The World Where Shadows Come To Life」はコーラスが厚くなるサビに美しさを感じられます。

疾走曲は「Runaway From Dark」がおすすめ。のっけからのつんのめるような焦った曲調のまま、なかなかいいBメロへと展開しサビへ。パワーはありますがサビ後のテレテレテレという効果音が、間が抜けていて思わず笑ってしまいます。最後の笑い声も不思議。

以降も「Fear Is The Conscience Of Villians」、「The Rules Of Real Life」、「Victory Or Death」などが速いですね。ただメロディーのクサさは前述の2曲ほどでもなかったかなという印象です。
その中で「The Rules Of Real Life」は、独特のメロディーに緩急がついたり謎の効果音や声が入ったりと、アレンジは非常に楽しい一曲です。

最後に収録の「Living On My Own」はフレディ・マーキュリーのカバー。原曲を知りませんでしたが、2曲目と同じようにサビでコーラスに任せるという変わったアレンジが上手くいっています。

特に好きな曲は、
「The World Where Shadows Come To Life」、「Runaway From Dark」、「Fear Is The Conscience Of Villians」、「The Rules Of Real Life」