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点数…78
ドイツのパワーメタルバンド、ブレインストームの2ndアルバムです。
1989年結成で今も活動しているという、息の長いバンドです。本作で歌っていたボーカルは脱退し、後に新しいボーカルが加入しています。あまりメンバーチェンジがないバンドのようです。
本作は速めの曲が多く勢いがある1枚。日本盤がAVALONレーベルから出ていました。
メンバー皆でコーラスに参加しているのか、クワイアまでとはいきませんが厚めのコーラスになっているのが嬉しいところです。ズカズカズカとよく鳴っているギターと勢いのあるドラムにはパワーも感じられ、荒削りながらもジャーマンメタルしています。
コーラスに頼りすぎなのか、ボーカルの音程が本当にそれでいいのかと感じられることもしばしばあります。「Here Comes The Pain」あたりで顕著です。
スピード感のある曲はなかなか聴きやすいです。「Heart Of Hate」は今回レビューを書くにあたって久々に聴き直しましたが、これが思いのほかよかったので気に入りました。ギターソロも派手目で面白い曲です。どこかで聴いたようなメロディーが出てきたりしますが、何だったのか思い出せないのがもどかしく感じます。
アルバム最後を飾る「Dog Days Coming Down」はイントロのメロディーが印象に残ります。笛の音が入ったりして民族音楽っぽく始まりますが、少し進むとメロスピ曲です。
一部で物議を醸したのが「For The Love Of Money」という曲。メロディーも悪くないなかなかのメロスピ曲なのです。ですがStratovariusの「Visions」の楽曲のイントロをわざわざ使って、金儲けを揶揄するような歌詞を乗っけています。まるで誰かに対するメッセージではないかと思われるわけです。
はっきりしたことはわかりませんが、私はこのアルバムを買った時(ちなみに中古で、リリースされた当時ではありません)、はStratovariusが結構好きでしたから、あまりいい気分はしなかったのを覚えています。曲自体は聴きやすく割といいのですが。
好きな曲は、
「Heart Of Hate」、「For The Love Of Money」、「Dog Days Coming Down」。