Wizards「The Kingdom」

点数…87

ブラジルのメロディックスピードメタルバンド、ウィザーズの4thアルバムです。

似た名前のバンドが多くて紛らわしいですね。
こちらのバンドはキャリア20年を超えて、今やベテランの域です。デビュー当初はAngraフォロワーという扱いだったようですが。

ジャケットの絵がいかにもなメロスピ。
私がメタルを聴き始めたばかりの頃、ジャケットを見てこれはメロスピっぽいぞと、全く予備知識なしで買ったアルバムでした。

実際にアップテンポな楽曲の多い好盤でしたので、私の目利きもいけるじゃないかとそのころは得意になっていました。
こういうわかりやすいジャケットだと音楽性の想像がしやすく、助かりますね。

ボーカルは男っぽい声で力強く歌っています。ギターのKaduはライナーノーツでは若い凄腕のギタリストのように書かれていた記憶がありますが、所属するWizards以外ではあまり目立った活動がないのか、名前が聞こえてこないのがもったいないですね。

基本的にやっていることはメロスピですが、1曲目のタイトル曲「The Kingdom」は民俗要素が強めであり、Angraでいうと「Holy Land」が頭をよぎります。

こういうのも好きですが、以降は聴きやすいメロスピが数多く出てきますのでメロスパーにも安心。
メロディーもクサメロが多めです。ボーカルがまたクサメロを歌うのに向いた声質なんですよね。

日本盤ボーナストラックは「Bring Down The House」。
実はアルバム1の名曲ではないかと、好事家の間で評判が良い曲です。
ピアノをバックにボーカルが歌い上げる静かなイントロですが、一気に速くなりパーティーのようなにぎやかなサウンドに。メロディーもよく疾走感と共に爽やかに流れていきます。

特に好きな曲は、
「King Without A Crown」、「Step Back」、「Bring Down The House」