点数…75
スウェーデンのプログレッシブ・メロディックメタルバンド、プラティチュードの3rdアルバムです。
バンドは2008年に解散しており、3rdでありラストアルバムとなってしまったのが今作です。キングレコードから日本盤が出ていました。
前はキーボード担当が2人いたりする変わった編成だったようですが、今作は1人で、オーソドックスな5人組の面子になっています。ドラマーが17歳と若く、本作の他にはSpace Odysseyでも叩いていたようです。
さて、今作はアルバムジャケットが若干ダークな印象を受けます。映画のようでなかなか悪くないですね。このジャケット絵のイメージそのままに、少しダークな側面のあるメロディックメタルが展開されます。
全10曲収録で、3分台の曲も多くて次々と曲が移っていくスピーディーさがあります。速めの曲は半分ぐらいですかね。プログレッシブっぽくちょっと変わった展開を見せることもありますが、もともとの楽曲が長くないだけに複雑にならずにまとまっています。
お洒落な味付けとなっている曲が多く、バンドが存続していったら、kamelotのようになっていたのではないかと個人的には想像します。
冒頭の「Tell the Truth」はいきなりいい感じのキーボードから始まります。イントロがカッコいいんですよね。メロディーもよくサビも頭に残ります。最後のサビ以外はややサビが短めなのが少し惜しい。
「Don’t Be Afraid」はアップテンポの楽曲。メロスピ好きからすると歓迎するパターンなのですが、このアルバム内にあるとやや異質に思えます。曲自体はなかなかです。メジャーどころとも渡り合えるだけの質はあります。
他に「Empty Inside」、「Walk With Me」などもスピード感があります。「Walk With Me」は演奏が達者で好ましいのですが、サビがメロディーのないタイトル連呼系というあまり好きでないタイプになってしまっているのが何とも残念。
メロディーにクサさが乏しくやや物足りない感がありますが、全体的にハモリの箇所が多いですし、演奏も上手いです。特に随所に現れるキーボードが効果的です。キラキラしていたり澄んでいたり。
好きな曲は、
「Tell the Truth」、「Don’t Be Afraid」。