Falconer「Among Beggars And Thieves」

点数…82

スウェーデンのフォーク・パワーメタルバンド、ファルコナーの6thアルバムです。

メロスピ系のバンドを調べていくと結構名前を聞くことが多いバンドであり、気になっていました。

フォークメタルを基調にしたメロディックスピードメタルという印象で、かなり速い曲もあるのが少し意外でしたね。
ボーカルは柔らかい声質であり、しみじみと歌っています。

アカペラ曲のような歌い方を、スピードのある曲でも同じようにしているように思えて独自性がありますね。

アルバム全体は土着的な演奏で、土の香りがします。
キーボーディストもメンバーにいますがキラキラとしたところはありません。

ただ壮大なシンフォニックメタルに通じるような、「Mountain Men」「Dreams And Pyres」などで大いに存在感を発揮しています。
こうした曲ではコーラスも分厚く入っており、シンフォメタル好きの人でもいけそうですね。この2曲はテンポは速くありませんけれど。

哀愁を感じるメロディーがほぼ全編にわたって展開されており、物悲しい気分になります。
一聴したところでは疾走曲に注目していましたが、ミドルテンポの曲は聴きこむほどに味が出てくるいわゆるスルメ曲。

特に好きな曲は、
「Field Of Sorrow」、「Mountain Men」、「Pale Light Of Silver Moon」