Ancient Bards「The Alliance Of The Kings」

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点数…83

イタリアのシンフォニック・パワーメタルバンド、エンシャント・バーズの1stアルバムです。
国といいジャンルといい、Rhapsody Of Fireの存在を強く意識せざるをえませんが、こちらは女性ボーカルでもあり、また別路線のシンフォニックメタルを展開していると言えます。
ボーカルの女性は発声がはっきりしており、力強く歌い上げています。なかなか上手いですね。

疾走感もなかなかですし、クワイアも研ぎ澄ました感じがして質が高いです。
長尺曲が多いのは構築していくのが好きなのでしょうか。ボートラ以外の本編10曲中、6分越えが6曲となっています。前半ゆったり、後半で高速にという曲もあります。

PVもあってメロスピ好きの話題を集めたのが「The Birth Of Evil」。
かなりの速さでイントロからAメロと展開し、サビで一気に入るコーラスによって荘厳な雰囲気になります。
パワフルなボーカルもいいですね。

この他「Four Magic Elements」もいい疾走曲ですね。ただRhapsody Of Fireの何かの曲に影響を受けていそうなメロディーがいくつも出てくるのが不思議ではあります。

アルバム全体では長い割にサビでもうひと伸びあればなあと惜しまれる楽曲もしばしば。
「Only The Brave」などはかなりの速さで、クワイアも分厚いということでプラス要素がかなりあるのですが、名曲まであと一歩。

逆にそれほど速くなくとも(中盤以降速くなるのですが)、「Four Magic Elements」「Lode Al Padre」のように民俗っぽいメロディーが流れてきたり、演奏がサントラを聴いているかのような迫力だったりと面白い曲も。

日本盤のボーナストラックは「Eyes On Me」。フェイ・ウォンの有名楽曲ですね。
シンフォニックメタルバンドがやるとどのような曲になるのか興味がわきましたが、思いのほかあっさり進んでいきます。
原曲よりテンポが増しており、タメやゆったり感が損なわれたのは個人的にはいまいち。この曲はクワイアが入っているわけでもないですし…

特に好きな曲は、
「The Birth Of Evil」、「Four Magic Elements」、「Frozen Mind」