ジ・オラクル [ リング・オブ・ファイア ] |
点数…77
アメリカのネオクラシカルメタルバンド、リング・オブ・ファイアの1stアルバムです。
多くのバンドでボーカルとして活躍してきたマーク・ボールズがソロ活動を行ったのち、新しいバンドを組む流れとなって結成されました。
マーク・ボールズ、トニー・マカパイン、ヴィタリ・クープリと、あの頃のBURRN!な感じのするそうそうたる面子が集まったネオクラシックのスーパーバンドという印象でした。
とはいえこのアルバムでのギターはトニー・マカパインではなくジョージ・ベラスでしたね。
このアルバム以降2nd、3rdは割と早めに出ていましたが、その後長い沈黙となります。
10年越しとなる4thアルバムが2014年に出ました。
今回の1stこそ速い楽曲が多く、私のようなメロスピ好きも聴きやすいアルバムだったのですが、以降は2nd、3rdとどんどんスローな楽曲が増えて曲自体も難しくなっていきました。ネオクラ系は私とはあまり相性がよくないようです。
ネオクラ系のバンドは各自技量が達者なプレイヤーがそろっており、今作でも特にキーボードとギターが目立っています。
キーボードはイントロにソロに大活躍。
マーク・ボールズのボーカルも各所での評判通り見事です。高音の張りがすさまじく、全体的にキーの高い楽曲もほとんど苦も無く安定して歌いこなしているように聴こえます。羨ましいですね。
ボーカルの声を強調しているのか、あまりハモリ箇所がなく、あってもサビ以外だったりするのでハモリ好きからすると少し物足りなさはあります。
「Circle Of Time」、「Shadow In The Dark」、「City Of The Dead」、「Face The Fire」あたりはなかなか速い曲なのですが、どうもメロディーのどこで盛り上がればいいのかわからなくもあり、そこが惜しまれます。
ちなみに「Samurai」という曲があったり、ボーナストラックが「Sakura Sakura」だったりと日本市場を意識しているのかと思えるところもしばしば。
「Sakura Sakura」はカバーというかボーカルが見事に歌いこなしている結構いい内容です。「Samurai」の方は日本というよりも日本人が聴いてもオリエンタルなムードのある曲なので不思議。
好きな曲は、
「Circle Of Time」、「Face The Fire」。