バトル・メタル [ チュリサス ]
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点数…84
フィンランドのフォーク・ハードロックバンド、チュリサスの1stアルバムです。
シンフォニックメタルバンド扱いされることもありますね。
もともと今作の日本盤はSOUNDHOLICから出ており、レーベルがたたまれた時に入手困難になったかと思われましたが、改めてビクターから日本盤が出ています。今作はジャケットがいいんですよね。デザインはそのままです。SOUNDHOLICの時は帯もカッコよかったのですが、ビクター盤ではどうかはすみませんがわかりません。
本作は全編通して楽器が勇ましくて、血沸き肉躍る漢のメタルを感じさせます。
2曲目の「As Torches Rise」や、「バトル!メタル!」と連呼する表題曲の「Battle Metal」は特にメロスピではありませんが、イントロからしてメロスピの名曲に出会ったかのような期待感を感じさせる素晴らしい出来です。デス声というわけではありませんが割とそれに近い声質のボーカルですので、気になる方は事前に試聴しておかれるとよいかと思います。
短い曲と7分前後の眺めの曲が同じぐらい配置されている今作。
中でも「Midnight Sunrise」は8分の大作です。
Bメロから女性ボーカルが入ってくるあたりはシンフォニックメタル要素を感じられます。そして盛り上がるサビはコーラスが遠くへ響き渡るかのような広がりがあります。8分あると言いつつも最後の2分はなんというか環境音ですね。5分ぐらいで切ってコンパクトにしてくれたら、個人的にはよかったかと思います。
中盤以降も、2分半ほどと短い「Sahti-Waari」がかなりの名曲。軽快な弦楽器と笛の音が特徴的で、コーラスも綺麗に入ってきて一体感を作り上げています。
楽器隊だけやたらとクサメロを奏でる「Till The Last Man Falls」辺りも驚きでした。凄くガチャガチャとした曲。
Turisasがメロスピという括りに合致するかは人によって判断が分かれそうですが、私のブログではAlestormやEquilibriumも紹介していますので、本バンドも十分に紹介して然るべきと考えています。
特に好きな曲は、
「As Torches Rise」、「Battle Metal」、「Midnight Sunrise」、「Sahti-Waari」。