Medina Azahara「Legend In Andalucia」

点数…74

スペインのメタルバンド、メディナ・アサーラのベスト盤。
邦題は「アンダルシアの伝説」で、続編なのか「新たなるアンダルシア伝説」という作品も出ています。これはなんと結成30周年作品らしく驚きです。

1970年に結成されたということで相当なベテランバンドです。
どうも世間的にはハードロックのジャンルに属するらしく、metal-archives.comには項目がありません。「Why Medina Azahara Not is metal?」というスレッドがあるぐらいです。
メタルに詳しい人々の間では、独特のクサみがあって高く評価されているバンドです。
メロスピ好きでもいけるかと思いきや、結構路線は異なりますから、無理して輸入盤を購入する前に、少し試聴してバンドの雰囲気をつかんだ方がよさそうです。

今回の「アンダルシアの伝説」は日本盤が出ており、私も中古ではあったものの買う事ができました。
4~7作目から選曲されたベスト盤です。90年代前半頃の作品集ですね。

まずスペイン語の歌唱が印象的で、事前にこういうものだとわかっていないと少し聴くのが難しいかもしれません。

民俗要素が強く、異国感のあるどこかの酒場で流れていてもおかしくない曲調です。
ボーカルの声質はスパニッシュメタルっぽく情熱を感じさせるものの、少し線は細いですね。

そもそもメロスピではないため、どことなく哀愁を漂わせたクサメロがたまに出てくる以外は、メロスパーが聴いても少し物足りないようにも思います。
テンポの速い「Todo Tiene Su Fin」や「El Lago」あたりはなかなかの佳曲ですし、「Navajas De Cartón」のクサメロは90年代の香りがして懐かしさを覚えます。

それほどテンポが速くない曲は、どちらかというとキーボードの音色が顕著ですが、プログレの中でもシンフォニックロックに近いものがあります。

好きな曲は、
「Todo Tiene Su Fin」、「Navajas De Cartón」、「El Lago」