【輸入盤】Turis Fratyr [ Equilibrium (Metal) ]
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点数…86
ドイツのエピック・フォーク・バイキングメタルバンド、エクリブリウムの1stアルバムです。
今作はSOUNDHOLICから日本盤が出ていましたね。邦題が「神々の紋章 」。
私は事情があって泣く泣くCDをいろいろ手放さなければならず、その中に本作もあったのですが、ブックオフで800円ぐらいとかなりの高値で売れたのを覚えています。
まあそれはいいのですが、このバンドはメロスピ系とは少し違います。ボーカルがバイキングメタルに多いデスボイス。
ジャケットの感じと邦題から、メロスピの1枚かと思って買うと、デス声に少し戸惑うかもしれませんね。
しかしなぜこのブログで紹介するかというと、サウンド面が非常にクサメロだからです。
シンフォニックブラックメタルに通じるような爆走と澄んだキーボードがとんでもない高揚感を生み出しており、各楽曲のイントロははっきり言ってメロスピバンド以上にメロスピっぽいとも言えます。
フォークメタルの要素も強く、笛の音が印象的な「Wald Der Freiheit」やハープのような(?)弦楽器が中心の「Im Fackelschein」など癒される楽曲が混じってきて質が高いです。
イントロが特に強力な楽曲は速さも半端ではありません。2曲目の「Wingthors Hammer」は勇壮なキーボードやドラムで幕を開け、デスボイスが叫びながら乗り込んできます。
30秒付近から始まるキーボードの音色がとてつもなくクサく、ここだけリピートして聴いていたくなるぐらいです。
笛が暴れまくるイントロが印象的な「Widars Hallen」も評判の一曲。
戦いを彩っているかのような華麗な笛の乱舞が感動的です。もっと笛が聴きたくなりますね。
「Der Sturm」はデスボイスながらも歌メロのクサさが伝わってくるという楽曲。メロスピ方面に進んでいたとしてもかなりの評価を得られたであろうことがうかがえます。
購入した当初は私がデスボイスに慣れていなかったため、とりあえず演奏は楽しめたものの歌メロが足りないなーと思っていたのですが、いつの間にか慣れていて、デスボイスも含めて曲全体を楽しめるようになっていました。
私がデスボイスを聴けるようになったのはエクリブリウムのおかげですね。
メンバーの入れ替わりが激しいバンドで、このとき歌っていたボーカルも2010年に脱退。ですが2017年には初来日を果たすなど、世界に広がっていく今後の活動も期待できそうです。
特に好きな曲は、
「Wingthors Hammer」、「Unter Der Eiche」、「Der Sturm」、「Widars Hallen」。