ステアウェイ・トゥ・フェアリィランド [ フリーダム・コール ]
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点数…87
ドイツのメタルバンド、フリーダム・コールの1stアルバムです。
1stにしてかなり質の高いアルバムを作り上げてきたのですね。
この時期からGAMMA RAYでおなじみのダニエル・ズィマーマンがドラムを務めており、2010年までメンバーでした。
結構速めの曲が多いのですが、ミドルテンポの曲でもとにかくメロディーが生きています。
サビが明るい方向に向かっていく傾向にあるため、気分的にも盛り上がっていきます。
細めではありながら高音ははっきりと出しているクリス・ベイの声質にも、曲調が合っていますね。
一聴した時点では、よくB級メタルの、ボーカルがダメだとか言われるバンドとさほど変わりないようなボーカルだと思ったのですが、そこに関してはほとんど批判意見を見ませんね。
やはり曲が良いことと、曲に合っている声ということで受け入れられているのではないかと思います。
メロスピ直球ど真ん中をいく感じの1曲目「Over The Rainbow」が名曲でアルバム内の一番人気のようですが、その後に出てくる楽曲も親しみやすいサビの連続です。
クサいサビでありながら最後に転調してくる「Tears Falling」もよいですし、中盤に差し掛かったころの「Shine On」「We Are One」はコーラスが実に効果的。
ボーナストラックを除くと最後の曲にあたる「Another Day」も素晴らしいですね。
サビに行くまではあまり明るい感じがせず、むしろ不穏な雰囲気すら漂うメロディーなのですが、美メロのサビに入るともう夢中になります。サビの終わり方も意外性があって、一度聴くと耳に残ります。
特に好きな曲は、
「Tears Falling」、「Shine On」、「We Are One」、「Another Day」。