Pathfinder「Beyond The Space, Beyond The Time」

点数…85

ポーランドのシンフォニックパワーメタルバンド、パスファインダーの1stアルバムです。

Pathfinderは検索してもバンド以外の項目がずらっと並ぶので、調べにくいバンド名ではあります。
さて、デモ作をいくつか出した後に2010年に本作でデビュー。日本盤も出ました。しかもDVD付という破格の内容。

ゲストでロベルト・ティランティ(Labyrinth)、ボブ・カティオニス(Firewind)、マティアス・クピアイネン(Stratovarius)といった有名どころも参加しています。

メロスピ好きの間で結構話題になっており、凄いニューカマーが現れたということで評判も良かったのが記憶に新しいところです。
私もそうした評判を見て購入を決意した1人です。

内容ですが、速いし、シンフォニックメタルの作り込みがされており、クワイアも入っているということでかなり良さそうなんですね。
高品質のアルバムであるとは思いますが、ただなんというか、サビのメロディーがそこまで私のツボに直撃するわけではなかったのです。

序盤の速い曲はDragonforceを彷彿とさせるような爆走で、それにRhapsody Of Fireのようなクワイアが入っているとなると言うことなしとなるはずなのですが、なぜかサビがなかなか覚えられない。クサさが足りないのかも?

とはいえ各楽曲はスケールが大きく、力強さもあってヒロイックなメタルを体現していて好ましいです。
特にアルバム中盤の疾走曲連発はいずれもかなり出来がよく、転調がゾクゾクする「Pathway To The Moon」や、徐々に盛り上がる「All The Mornings Of The World」などが聴きどころですね。

なんとなく長尺曲が多い印象だったのですが、こうしてレビューを書くにあたって確認するとそこまで多いわけでもありませんでしたね。
6分前後の曲を長尺ととらえるかどうかは個人の判断ですが、8分台と10分台の曲もあるなど全体的に大作志向なように思えます。

ボーナストラックの「Forever Young」は、Alphavilleというベテランバンドのカバー曲。
原曲はバラード曲のようですが、シンフォニックメタルにアレンジした内容で、かなり聴きやすくメロディーの良さも生きているという良カバーと思います。

特に好きな曲は、
「Pathway To The Moon」、「All The Mornings Of The World」、「The Lord Of Wolves」