Andre Matos「Mentalize」

点数…84

Angra、Shaman、Symfoniaなどでボーカルを務めてきたアンドレ・マトスのソロ作2作目です。

ソロデビュー作の「Time To Be Free」がなかなかの好盤として迎えられ、それを受けての2作目となります。
やや地味目なジャケットの絵はそれだけで少し不安を抱かせますが、内容は1stとそれほど変わりなかった印象です。

バンドメンバーはShaman人脈のルイス・マリウッティやヒューゴ・マリウッティが参加。Shamanの2ndはメロウなサウンドになっていましたが、こちらでは初期Angraに近いサウンドと言えましょうか。

各楽曲はマトスのすさまじいハイトーンは抑え気味で、割と本人の出しやすい音域で展開されているように思います。
キラー曲にハイトーンはつきものだと考える場合はやや物足りなくもありますが、別にハイトーンがなくても十分という方には好意的に受け入れられるでしょう。

マトスのボーカルはうまいのですけれど、やや線が細く感じられるのは、もう個人の好みの問題ですね。サビではコーラスが割と多めに入っているので、各楽曲の質は高いと思いました。

全体的に疾走曲の割合は高く、ボーカルが最も目立つミックスになっておりマトスの歌声を活かすアレンジとなっています。

各楽曲で見ていくと、「I Will Return」はかなりいいですね。それほど速くはないのですが聴きやすいメロディーです。コーラスはメロハーのそれになっていますが。マトスがメロハーをやるとは思っていなかったですね。

他「Mirror Of Me」、「Powerstream」あたりがほのかにブラジルメタルの香りがして好ましかったです。特に「Powerstream」はイントロからなだれ込むような美メロで幕を開ける良曲。

特に好きな曲は、
「I Will Return」、「Mirror Of Me」、「Powerstream」