栄光の宇宙大作戦1992 [ グローリーハンマー ]
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点数…90
イギリスの海賊メタルバンドAlestormの、ボーカル兼キーボード奏者であるクリストファー・ボウズが新たに結成したメロディックスピードメタルバンド。
それが今回のグローリーハンマーです。今作は2ndにあたります。
ボーカルはトーマス・ウィンクラーが務めます。
Alestormには悪いですが、個人的にはこっちのGloryhammerの方が断然好みですね。
コスプレっぽく鎧を着たりしてPVに出演しており、LIVEでもそういう格好のようで面白いです。
1stでは中世的な世界観でまとめてきたアルバムだったのに対して、今作はSFの舞台のような近未来的な音作りとなっており、メンバーもそれっぽい衣装に身を包んでいます。
アルバムの世界観がLuca Turilliのような変遷で来ていますね。1stでウォリアーとか言ってて2ndで宇宙…
Luca Turilliのようになった場合、3rdでスピードが落ちてしまう懸念があるのですが、おそらくこのバンドは大丈夫でしょう。
今作は2曲目「Rise Of The Chaos Wizards」の、PVでの彼らの奇抜な格好がなかなか話題となりました。
かといって笑いが先行しているというわけではなく、かなりいいメロスピ曲なのです。
いきなりのクワイアから始まり、ノリの良いサビはクサメロで、最後のサビで転調と、かなりメロスピ優等生的要素に満ちた名曲であると言えます。
「The Hollywood Hootsman」ではちょっとジャーマンメタル的なサビが面白いですし、「Universe On Fire」はダンサブルなメタルという意外性を発揮しています。
やたらと長めな曲名が多いのも、世界観の構築に役立っているように思えて好きですね。
以降も速めの曲で溢れており、満足度が高かった1枚となりました。
ちなみに私は輸入盤を買いました。
今作のデラックス盤は2枚組で、2枚目は本編のオーケストラバージョンの曲が10曲も収録という豪華さ。
日本盤ではエンハンストCD仕様で、「Rise Of The Chaos Wizards」のPVが収録されているとのことです。
特に好きな曲は、
「Rise Of The Chaos Wizards」、「Goblin King Of The Darkstorm Galaxy」、「Universe On Fire」。