スウィート・ブラッド・セオリー [ シークレット・スフィア ]
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点数…84
イタリアのシンフォニックメタルバンド、シークレット・スフィアの5thアルバムです。
前作とあまり内容は変わりません。
ボーカルのロベルト・メッシーナの歌唱もいつも通り。
ジャケットの絵や「Vampire’s Kiss」という曲からもわかるとおり、吸血鬼がコンセプトであるようです。
サビがこれまでより大人数で歌われており、歌メロに厚みをつけているように感じます。これは歓迎します。
ややクサメロ度は減退した感があります。
アルバム前半は疾走曲が多くて面白いのですが、明確にクサメロと判断できるのが4曲目の「Bring On」ぐらいですね。
この「Bring On」はサビの前で溜めて怒涛のサビへ突進する流れ、さらに最後のサビで転調するなどとツボを押さえた名曲です。
一転して後半はミドルテンポが続いて眠くなりそうな内容です。
特に後半曲はメロディーに強い魅力があったわけではないため、聴き続けても何も見えてきません。
ボーナストラックの「THE DAY AT THE END OF THE WORLD」はデモのような音質ですが、これはメロディーが悪くなく、サビでいきなりテンポが落ちて重厚になるという展開になります。こっちを本編に持ってきてほしいぐらいです。
特に好きな曲は、
「From A Dream To A Nightmare」、「Bring On」、「THE DAY AT THE END OF THE WORLD」。