新品CD▼ロスト・ホライズンズ▽セル専用【10P01Oct16】
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点数…77
Rhapsodyのギタリスト、ルカ・トゥリッリによるソロプロジェクト。
「Dreamquest」と付いており、「Luca Turilli」名義の作品に比べてキーボードをフィーチャーした内容とのこと。
このプロジェクトでは、シングルが「Virus」の1枚と、アルバムは本作のみのリリースでした。
メンバーはルカ以外がサシャ・ピートやロバート・ヒューネケといった、Luca Turilliで組んだメンバーの他は、Luca Turilli’s Rhapsodyで組むドミニク・ラーキン。
ボーカルはMystという女性です。オラフ・ヘイヤーは不参加ですね。
内容ですが、ルカソロでのシンフォニックなメロディックスピードメタルはここにはありません。
ゴシックメタルのような暗さと荘厳さが付加されましたが、疾走曲好きの人やRhapsodyのようなクワイアを求めている人は肩すかしをくらいそうに思います。
歌メロがMystのみでハモリも一切なく歌い上げるという曲もあって、こういうのは別にルカソロで聴かなくてもいいんじゃないのと思ってしまいました。
ルカソロの延長上と考えるから物足りないのであって、新バンドのデビューアルバムとして考えると、Nightwishに近いものも感じられて結構聴きやすさも覚えます。
シングルにもなった「Virus」はさほどインパクトを感じられませんでしたが、続く「Dreamquest」「Black Rose」は佳曲。ただNightwishっぽさがかなり強いです。あちらも好きではありますが。
「Too Late」や「Gothic Vision」などカッコいいものの、映画のサントラ風のカッコよさです。シンフォニックメタルは突き詰めていくと映画音楽に近づいていくのでしょうか。
ジャケットの「LOST HORIZONS」の字体も映画っぽくありませんか?
あと日本人としては「Kyoto’s Romance」という曲が気になります。最初と最後だけ和風なのはこの手のタイトルでたまにある要素ですが、あとは割と普通なゴシックメタル。
好きな曲は、
「Dreamquest」、「Black Rose」、「Gothic Vision」。