エクリプティカ [ ソナタ・アークティカ ]
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点数…95
フィンランドのメロディックスピードメタルバンド、ソナタ・アークティカの1stアルバムです。
ソナタはこのアルバムでデビュー。
いきなり極上のアルバムを引っ提げて現れた新星が、疾走曲好きのメタルファンに火をつけました。
とにかく速い、そしてメロディーがよい、キーボードがキラキラしている、歌メロのキーが高いなど、私のツボにひたすらハマる楽曲が並びます。
フィンランドのバンド特有の冷たさを感じさせる、キーンとした氷のようなサウンドが魅力。
アルバムの大半が疾走曲で占められていてほぼ言うことなしの傑作です。
このころからハモリのコーラスも綺麗で美しさすらあります。
特に一番最初の曲「Blank File」がいきなりの超疾走。
サビのキーが高すぎて、私はカラオケで何度も挑戦しているのですが撃沈の繰り返しです。
何度聴いても聴き足りないぐらいサビがよい1曲。
この当時はボーカルのトニー・カッコも非常に頑張って高音を出していました。
「Picturing The Past」あたりに顕著ですが、限界に近づいて喉を傷めそうな高音です。
そんな凄まじい歌唱もまた魅力でした。
後に出た日本盤ベスト「The End Of This Chapter」には最多の5曲が今作から選ばれましたが、選外となった疾走曲「Kingdom For A Heart」「Picturing The Past」「Destruction Preventer」も相当な名曲。
「Ecliptica」1枚だけでもベスト盤に匹敵するほど粒ぞろいぶりでした。
ボーナス・トラックの「Mary-Lou」はテンポは普通ですが、これまたキャッチーな曲。
聴いていて心地よいメロディーです。
特に好きな曲は、
「Blank File」、「8th Commandment」、「Fullmoon」、「Unopened」、「Destruction Preventer」。