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点数…83
日本のヴィジュアル系メタルバンド、ノーゴッドのメジャーデビューアルバムです。インディーズ時代では「新興宗教樂團NoGoD」の名前で活動しており、メジャーデビュー時に「NoGod」に名前を変更しました。宗教色を出すのに抵抗でもあったのでしょうか?
ボーカルがクリーンボイスかつハイトーンが出せるということで、かなり聴きやすい曲が並びます。なかなか曲からはヴィジュアル面が想像できないバンドです。実際に見てみると主にボーカルを務める団長の見た目が奇抜であるために、ちょっと色物っぽく感じられることもあるバンドですが、技術が確かでハイレベルな曲作りをしていると思います。
本作は先行のメジャーデビューシングル「カクセイ」を収録しています。初回限定版がDVD付きで、一応今でも入手可能みたいですね。内容はPVとライブ映像とメイキングです。
私はインディーズ時代をよく知らなかったので、温かみや懐かしさのある歌詞が多いのが意外でもあります。「少年と地図」「君に贈るいつまでも消えない詩」などはとても新興宗教を名前に関していたバンドと結びつけられず戸惑いました。この2曲は本作の中でも特にメロディーがよく、ポップ路線の佳曲です。後者はバラードですね。
ちなみに前述の初回盤付属DVDには「少年と地図」のPVが収録されており、走る少年とそれを懐かしむ青年にバンド演奏が被さってきてよくわからないまとまりに仕上がっています。
全体的には技術を披露しているインスト曲だったり、ハード路線の「心臓」、テンポ変更が印象的な「II-懐疑」など様々な楽曲がありますね。キーを押さえた音域の「慰みの空」などはボーカルの上手さが感じられます。
個人的には王道を行く「緋キ日ノ誓イ」「カクセイ」などが好みですね。アップテンポでメロディーもよく広く受け入れやすい曲です。
特に好きな曲は、
「緋キ日ノ誓イ」、「少年と地図」、「カクセイ」、「君に贈るいつまでも消えない詩」。