点数…74
At Vanceなどのボーカルとして活躍したオリヴァー・ハートマンのソロアルバムです。
バンド脱退後に出した、ソロ2作目となります。AVANTASIAやEDGUY作品に参加するなど、ゲストとしての登場も多いシンガー。
EchoesというPink Floydのトリビュートではギターも務めています(とwikiに書いてある)。
歌唱力はAt Vance時代から評判でしたが今作でもさすがに安定しています。男の渋みも出しつつ高音も無理なく出しており、さらに聴きやすい声質で不快感がありません。
今作ですが、特にメロスピというわけではありません。At Vance時代の勢いのある演奏に全く引けを取らない力強いボーカルもよかったのですが、今作ではソロボーカルらしく聴かせる楽曲が多いです。
ストレートなタイプのポップス曲とミドルテンポのバラードなどの楽曲がほぼ全部を締めています。賛否あるでしょうが、私はMr.Bigに近いような印象を受けました。なぜでしょうね。エリック・マーティンに歌い方がちょっと似てたりするのでしょうか。
曲では最初の「Coming Home To You」が爽やかさもあるアップテンポな曲で万人受けしそうです。
他に速い曲はあまりなく、「Millionaire」ぐらいです。こちらはメロハー風のコーラスが入ってきて少し懐かしさを覚えます。
ボーカリストのソロ作となるとだいたいよさげなバラードが入っているものですが、今作でいうと「My Everything」「I Don’t Want To Know」などがそれにあたります。
前者はサビのメロディーの繰り返しが頭に残ります。
個人的には終盤の「Lay All Your Love On Me」が落ち着いていてよかったと思いました。
先に書いた通り全くメロスピではありませんが、優れたボーカリストの歌唱力を堪能できるアルバムではあります。At Vanceとはまた違った魅力に気づかされると思います。
好きな曲は、
「Coming Home To You」、「Millionaire」、「Lay All Your Love On Me」。