Mind Odyssey「Nailed To The Shade」

点数…77

ドイツのプログレッシブ・メロディックメタルバンド、マインド・オディッセイの3rdアルバムです。

1998年の作品。少し時代を感じさせるジャケットですが、2009年に再発盤が出ており、そちらは今風に洗練(?)されたものになっています。
こういう感じの怪しいジャケットもメタルっぽくていいとは思いますけどね。

Mind Odysseyはその後の1999年に一度解散しています。ボーカルのマリオ・ル・モールが耳を患ってしまい長期療養が必要となったのがその理由だそうです(ということがAvalonのバンド紹介ページに書いてある)。

長期間シーンに不在だったものの、2007年に復活。中心人物はRageでも活躍のヴィクター・スモールスキです。過去作の再版も復活が関係しているようですね。

今作はプログレの風味が全般通してあり、Queensryche辺りに近いですかね。
とはいえ複雑なところはさほど多くなく、極端な長尺曲も「Memories」ぐらいです(15分)。

少しメロハー的なコーラスも入るプログレメタルという印象です。
4曲目の「Gone」や8曲目の「Not With Me」などなかなかキャッチーでかつ速い楽曲もあります。

静かに展開する「Confide In You」はピアノが美しく、特に序盤がよいバラード。後半もドラマチックではあります。

テクニカルなギターが聴けて品質的には実力的には信頼できるバンドですね。全体的にメロハー好きであれば気に入りそうなアルバムですが、メロスピ好きの方が買ってそれほどハマるかどうかは少し疑問。

特に好きな曲は、
「Gone」、「Not With Me」、「Confide In You」