シドニア [ シドニア ]
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点数…83
イタリアのメロディックパワーメタルバンド、シドニアの1stアルバムです。
結構期待していたバンドだったのですが、2003年の2ndリリース以降、音沙汰がありません。
解散したのか定かではありませんが、活動休止状態ではあるようです。
彼らはHelloweenのトリビュートアルバムにも「Save Us」で参加していました。あのアルバムはRhapsodyやDark Moor、Sonata Arcticaなどの有名どころもかなり参加していたので、Cydoniaも同じぐらいメジャーになってほしいという思いはありました。
曲の面ではRhapsodyのようなシンフォニックメタルではなく、ソナタのようなキラドコ疾走とも何か違います。
近いのがLabyrinthですね。
Labyrinthでもプレイしていたマット・スタンチョーユが以前在籍していました。
ボーカルのダン・キーリングはなかなかの実力者。キーが高い曲が多いのですが、割と安定した歌唱を聴く事ができます。
Labyrinthばかり引き合いに出してしまいますが、あちらのロベルト・ティランティ並みの技量はありそうです。
私はロベルト・ティランティの歌い方はそれほど好きではありませんが、ダン・キーリングは結構好きなボーカリストです。
アルバムは疾走曲が多め。全9曲に、ボーナストラックは1曲目の「The King」の別バージョン。
長尺曲が多いわけではなく、7分台が1曲ある以外は4分台か5分台です。
ジャケットの絵からもわかるかもしれませんが、あまり派手さがなく、どちらかというと堅実に作り上げてきている印象を受けます。
曲は水準以上のクオリティを保ってきていると思います。
歌メロのハモリは結構多めです。隙あらばハモリが入っているような状態で、これはいい要素に数えられます。
そんな中で3曲目「Land Of Life」はなかなかの名曲です。
速さもあるのはもちろんのこと、AメロBメロにも気が配られており、タメののちになだれ込んでいくサビも本作随一。高速で流れてくる間奏に続くCメロもいいメロディーです。力が入っていますね。
最後のサビでもうひと展開あるのも嬉しい。一番最後の高音も気持ちよく出ています。
特に好きな曲は、
「Land Of Life」、「Last Prayers」、「Masters Of Stars」。