点数…94
メロスピ中心の非常に充実した内容です。
前作「Infatuator」では、D.C.クーパーの歌唱もキラキラとしていた印象ですが、今作では懐が深いというか、余裕のある歌い方と感じました。
キーが高い楽曲も結構あるのですが、さすがに実力派ボーカルだけあって、無理を感じさせない歌いっぷり。BURRN!のインタビューでもいつだったか、高音を出すのは気持ちいいというようなことを語っていたのを思い出しました。
まず冒頭の「Ride The Storm」でいきなり「ひなまつり」のメロディーが流れてくるのはかなり意表を突かれます。
結構荒々しいギターになっているのでミスマッチというかマッチしてないようにも思えますけどね。原曲のイメージが強すぎますかね。
「Once Again」は元気を与えてくれるサビとギターのメロディーが魅力。最後の転調でいっそう気分が高揚してからのギターソロは背筋の震えが来るほどでした。
全編通していい曲がちりばめられているのですが、特に終盤、高音が冴えるクサメロの「Iron Hand」、スケールの大きなサビの「Heart Attack」、追いかけてくるコーラスが楽しい「Worlds Apart」と名曲が連続して流れてくるのが豪華でニンマリとしてしまいます。
「Worlds Apart」は個人的には前作の「Promised Land」と並ぶ超名曲だと思っています。
最後はボーナストラックの「Say My Name」で締められます。
こちらの曲も明るく盛り上っていくなかなかの良メロ。
「Heart Attack」では運動会ソングとしてなじみ深い「天国と地獄」のメロディーがギターソロで聴こえてくるなど、「Ride The Storm」でもそうでしたが、遊び心がそこかしこに見られます。
初めて聴くとオッと思いますね。
特に好きな曲は、
「Once Again」、「Heroes」、「Iron Hand」、「Worlds Apart」、「Say My Name」。